ホーマー「新しい小説」
ブログではっきり書いたことはなかったと思いますが
実はずっと前から小説を書いています。
自分がどんな小説を書きたいのか、
どんな小説を書くべきなのか、ずっと自問しながら
ようやくいろんなものが見えてきたように思っています。
The New Novel(1877)
Winslow Homer
新しい小説が書きたい。
小説の枠組みを飛び越えたい。
日本語の作法から逸脱したい。
けれどそうとは気づかせず、自然に読んでもらえるものをつくりたい。
斬新ではあるけど前衛に終わらない、後のスタンダードに成り得るものをつくりたい。
そんなことを偉そうにつらつら考えながら
あれこれ試しているわけなんですけど、
形にこだわると物語も奇天烈な方向に傾いちゃって
これが当座の課題だったりします。
かつて島崎藤村が新しき詩歌の時を高らかに宣言したように、
自分もいつか、新しい小説を……。
いい歳したおっさんが何を世迷い言をと思われるかもしれませんが、
小説で天下取ったるくらいの気持でいなかったら
何をやっても中途半端で終わってしまうでしょうから。
前回の記事も、要するにこの話でございました。
そして前回報告したのとは違う作品で、ちょっとだけ結果がついてきました。
まだちゃんと報告できるようなものではないんですけど、
とりあえずはまるっきり才能がないわけでもないというのが分かってホッとしてます。
いつか約束を果たせるように、がんばりたい。
今日も明日もがんばろう。
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