ユージン・スミス「楽園への歩み」
鬱蒼とした木立をくぐり抜けて、
いままさに光のほうへ歩み出そうとする二人。
妹の右手をしっかと握って、
力強く歩むお兄さんの背中がなんだか頼もしい。
ユージン・スミス「楽園への歩み」。
太平洋戦争に従軍し、沖縄で重傷を負った写真家が、
絶望の縁で撮影したささやかな幸福の情景です。
The Walk to Paradise Garden(1946)
Eugene Smith
東京都写真美術館にて、
ユージン・スミスの生誕100年を記念する写真展が開かれています。
「楽園への歩み」のほか、彼がカメラで伝えようとした戦争や公害の現実など
モノクロの陰影を駆使したドキュメンタリー写真が並びます。
想像していたより重く深く、考えさせられる写真展でした。
…さて、遅くなりましたが本年もよろしくお願いいたします。
コメントいただいていた皆様方、お返事できず申し訳ありません。
ブログやら何やら、更新が完全に滞ってしまっているので
週に1回くらいは、好きな絵画を紹介していければと思っています。
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