足立区綾瀬美術館 annex

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藤田嗣治「カフェにて」

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吉村絵美留の「修復家だけが知る名画の真実」を読みました。
筆者はピカソの作品だけで50点も手掛けたという修復家。
ギャラリーフェイクみたいな派手さはないものの、
美術ファンならよだれが出そうなエピソードがずらり。
ひさびさに、タイトルに嘘偽りのない作品に出会えた気分です。
今回はそのなかから、藤田嗣治の絵の秘密をご紹介します。


カフェにて
Cafe(1918)
Tsuguharu Foujita




藤田嗣治「カフェにて」。
陶器のような乳白色の肌が印象的ですが、
藤田の作品に共通する独特の肌の色には、
実はいろんな秘密が隠れているそうです。
一般的に言われているのは、絵の具の特徴。


藤田は絵の特徴であった『乳白色の肌』の秘密については一切語らなかった。
近年、絵画が修復された際にその実態が明らかにされた。
藤田は、硫酸バリウムを下地に用い、
その上に炭酸カルシウムと鉛白を1:3の割合で混ぜた絵具を塗っていた。
炭酸カルシウムは油と混ざるとほんのわずかに黄色を帯びる。
これが藤田の絵の秘密であった。
さらに、面相筆の中に針を仕込むことにより
均一な線を描いていたことも修復により判明した(wikipediaより)。



吉村絵美留はこの前段階、キャンバスの秘密について触れています。
以下、「修復家だけが知る名画の真実」より引用。


藤田が使っているキャンバスは、非常に目が細かくて薄い麻布です。
フランスでは細い繊維で大変目の詰まった麻布が
シーツやシャツなどに使われていますが、
おそらく藤田はそれを自分で買ってきて木枠に張り、
下塗りを施してキャンバスにしていたと思われます。
陶器のように滑らかな肌の感じを出すために、
そのようなきめの細かい布を使い、硬い下塗りがなされています。
そのため、裏に絵の具が透けている作品も多くあります。
さらに、藤田の下塗りはかなり特徴的な独自のもので、
油性でありながら水性のような味わいが出るように調合されています。



これぞ、修復家だからこそ知り得る真実。
普通だったらキャンバスとか下塗りのことなんて、
意識することもないですもんね。



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(2004/01)
吉村 絵美留

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