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足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

ミドリカワ書房(最近よく聞く音楽1)

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たまには音楽の話でも。
最近お気に入りのミュージシャンを3、4回くらいに分けてご紹介したいと思います。
※忙しくて美術館行ってないからネタがないのです。。


ってことで第一回はミドリカワ書房。
最近の人ってわけでもないのですが、
ちょっと前にたまたま「恍惚の人」という曲を知って、どはまりしてしまいまして。




タイトルはたぶん、有吉佐和子の小説からでしょうね。
おじいさんの何気ない日常のワンシーン、と思いきや
曲が進んでいくにつれて、悲しい事実が明らかになっていきます。
同じようなフレーズをループさせるという、歌詞にありがちな構造を
痴呆の進行に見立てているのがすごいなぁと思いつつ、
シンプルに曲のすごさ、歌詞のすごさ、
+役者さんの演技のすごさで見入ってしまうのです。
※PVは1番の歌詞をカットしているみたいなので、歌詞の全体像が気になる方は検索してみてください。
なお、有吉佐和子の「恍惚の人」もすごい小説なので、
合わせて読んでみると深みが増すかもしれません。
(久々に更新なので語彙がやばくてやばいですね)
あと、間奏で入る「主よ、人の望みの喜びよ」もすばらしいです。




続いて、問題作「母さん」。
息子から母親への手紙、という形式の歌詞なんですが、
いつ、どこから書いてるのかと言うと……。



死を前にしてもなお、自身の罪を理解できないという悲しさ。
胸糞悪いと感じる人もいると思いますが、
母親を思う心はひどく純粋なようで、それがなおさら哀しくて。
母親だけは悲しませたくないなぁと、月並みですがそんなことを思った次第です。




と、こんな感じでとてもさらっとは聞き流せない曲を多く書いてらっしゃいます。
「おめえだよ」とか「大丈夫」とか「ドライブ」とかもなかなかすごいです。
一方で、ドストレートに失恋の悲しみや夢破れた切なさを書いた曲も。




「観覧車」という曲。
故郷に帰るその前に、好きだった人を観覧車に誘ったけど…
そんなシチュエーションかなと思います。
悲しいけど明日もがんばろうとか、一生懸命前向きに生きようとする歌詞もいいんだけど
ただただ悲哀を連ねただけのどうしようもない歌詞のほうが、
年をとると素直に心に響いてしまったりするものでして。





続いて「花火大会」。
別れた恋人のことを思いながら、一人見上げる花火の悲しさよ。
吸い込まれるように、思い出の地に足が向かってしまう。あると思います。
「猛り狂う火の花」って表現もものすごく好き。拓郎っぽいメロディも好き。
PVはよくわからん(笑)




最近の曲だと、「小さな母」がとてもいいです。
15歳で母になろうとする女の子の、決意の物語。
「同じ苦労をさせるんだろうけど」っていうフレーズに涙腺が、琴線が…



こういう感じの曲だと、「春よ来るな」あたりも良きです。
浜田省吾を全身全霊でリスペクトしまくった「I Am A Mother」なんかも。




しんみりしてきたので、最後は最高にお馬鹿な曲を。
「OH! Gメン」という曲です。演技にも注目。中毒性高いです。





分かりやすいところで6曲ほど紹介してみましたが、
結局この人なんなんだ、って感じですよね(笑)
これでもかってくらいに考えさせたり泣かせたり感動させたり笑わせたり、
そのすさまじい振り幅も魅力なんじゃないかなと思います。
ぼくはこういうの大好きで、なんかシンパシー感じてしまうのですよ。




ここまで読んで(聞いて)いただいて、ちょっといいかもと思った方は
以下の2曲も続けて聞いてみてください。好きになると思います。たぶん。




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