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足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

円山応挙「雪梅図襖」

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三井記念美術館の
「円山応挙 ~空間の創造」を見に行ってきました。
こないだ当ブログでも紹介した新発見の屏風「松鶴図屏風」をはじめ、
ほんとに素晴らしい作品ばかりで……何とも立ち去りがたかった。
今年観に行った美術展のなかでも、極めて印象深い展示でした。


雪梅図襖



こちらは1785年の作品、「雪梅図襖」(部分)。
もう、なんて表現したらいいのか分からない。
すばらしいとしか言えない。
なんていうか、西洋画と日本画って、感動の質がまったく違うんですよね。
どちらも素晴らしいんだけど、
日本画を見た時の感動ってもっと根源的というか、
自分のアイデンティティを揺さぶられるような。
自分が日本人であることなんて普段意識してないからこそ、
こういうときの衝撃や反動が大きいのかもしれない。


今回の美術展は「空間の創造」という副題がつけられていて、
展示の順番も「空間」を強く意識したものだったように思います。
最初の部屋では「眼鏡絵」と呼ばれる、
縦30センチ、横50センチくらいの小品が展示されていて、
壁にかけられているのではなくて
一点一点ガラスケースにおさめられているんですね。
必然、腰をかがめて覗き込むように見る形になるわけです。


で、次の部屋に進むと「萬誌」という文書が一点。
ここには応挙の絵画に対する考え方が書き留められていて、
「平遠」「深遠」「高遠」という「三遠之法」の解説が。
ここで作品を「遠くから見る」というイメージを刷り込まれると。


次の部屋には茶室があって、
畳の向こうの壁にはこれまた小さな「富士図」という作品。
雪を冠った富士がぼんやり淡く描かれていて、
観る人は強制的に距離を置かされるのです。


そして……いよいよ応挙の屏風、襖絵といった
壮大な障壁画が登場するんです。
この部屋に足を踏み入れたときの感覚は、それこそ筆舌に尽くしがたい。
ここに至るまでの伏線、過程があってこそ、
作品の凄みがひしひしと伝わってくるんだと思います。
小波のあとの大波のような、そんな感動が押し寄せてくる。
これはもう、実際に行ってみないと分からないと思うし
ここまで読んで下さった方には、ぜひ足を運んでいただきたいです。


「円山応挙 ~空間の創造」は、11月28日(日)まで。
前期と後期に分かれており、
新発見の「松鶴図屏風」は11月7日までの展示なのでお早めに。
僕も後期にもう一度観に行きたいと思っています。
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