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足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

ゴーギャン「<黄色いキリスト>のある自画像」(オルセー美術館展その6)

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左上に黄色いキリスト像、右上に赤い頭の形の壷。
そして中央には、画家の自画像??。
ポール・ゴーギャンの「<黄色いキリスト>のある自画像」は
なんとも不思議な構図ですが、
ゴーギャンの背後の絵と壷は、
実際に彼が手掛けた作品を絵の中に描いたもの。
キリストは「黄色いキリスト」、
壷は「グロテスクな頭の形をした壷」という作品。


<黄色いキリスト>のある自画像
Portrait of the Artist with "Christ Jaune"(1890-91)
Paul Gauguin




理性、精神、文化の象徴ともいえるキリストと、
本能、野生、怒りを表したような壷に挟まれたゴーギャン
その顔は壷の方を向いており、理性に背を向け、
本能のままに芸術世界に没頭しようという思いが込められているかのようです。
事実この絵は、タヒチ出発を前に描かれた作品。
並々ならぬ決意が伝わってきそうな・・・。


でもちょっと待てよ?「黄色いキリスト」は左右逆の鏡像なのに、
「グロテスクな頭の形をした壷」は本来の向きで描かれているらしいんです。
自画像ということは、鏡を見て描いたのだろうから
鏡像で描かれたキリストが真実ということに??
「グロテスクな頭の形をした壷」は現実ではない、まやかし?
でもゴーギャンは壷のほうを向いているし・・・
なんだかよくわからなくなってきました(笑)。
そんなふうに絵をまじまじ見ていると、
キリストも壷もゴーギャンの顔にそっくりに見えてきます。
人間の二面性、それこそがこの絵の訴えたいことだったのかもしれませんね。


左:「黄色いキリスト」
黄色いキリスト <黄色いキリスト>のある自画像



オルセー美術館展のサイトはこちら
ゴーギャンの作品は「<黄色いキリスト>のある自画像」のほか、
「タヒチの女たち」など計8点が展示されています。



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