足立区綾瀬美術館 annex

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上村松園「人生の花」

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伏し目がちに、うつむきがちに、
期待や不安やさまざまな思いを胸に
婚礼の場へ向かう母と娘。
上村松園の「人生の花」は、
結婚という晴れの舞台ではなくその直前を切り取り、
だからこそ見るものの胸を打つ傑作なのだと思います。


人生の花
Springtime of Life(1899)
Uemura Shoen




実は昨日は友人の結婚式でした。
学生時代からの付き合いで、
いいところも悪いところも色々知っているだけに
なんだか我が事のように嬉しく感極まってしまいました。
新郎新婦2人とも、父親を亡くしていて
特に新郎は今までいろんな苦労をしてきたやつで、
そういう苦労を乗り越えての結婚式だったので
ほんとにもう……感動させられてしまいました。


結婚を決めたとき、
一番最初にぼくに教えてくれたんですよね。
それも嬉しかった。
僕みたいな頼り甲斐のない、友達甲斐のないやつに
真っ先に報告してくれたのがありがたかった。
実はちょっと寂しい気持ちもあるけど、
「やっと決めたね」っていう感じで。


なんかね、「おめでとう」って気持ちはもちろんなんだけど、
何より奥さんに対して「ありがとう」って気持ちが強いんだな、これが。
余計なお世話かもしれないけれど、
「彼を選んでくれてありがとう」という思いでいっぱいです。


結婚する前に、
「自分が家庭を持ってるところを想像できない」って言ってたことを覚えています。
「父親になる自信がない」ってことも言っていました。
そんな彼が結婚を決めたのは、彼の勇気ももちろんだけど
やっぱり奥さんが素晴らしい人だったからなんだろうなぁと。
素敵な人に巡り会えたんだろうなぁと。


プロポーズしたとき、就職活動中で無職だったんですよ、あの男。
その前と現在はしっかり働いているけど、
ちょうど谷間の、苦しい時期だったんですよね。
7年くらい勤めた会社をやめて、
でもこういうご時世なのでなかなか次の会社が決まらなくて。
そういう時期にプロポーズしたのには彼なりの理由があったんだけど、
将来のこととか考えたら彼女の不安も大きかったと思うんです。
プロポーズした方もすごいけど、受け止めた彼女もすごい。
この2人だからこそのハッピーエンドなのかな、と思います。


もう一度、上村松園の「人生の花」に話を戻しましょう。
花嫁の頭の中には、さまざまな思いが去来していると思います。
過去の思い出、両親のこと、そしてこれから嫁ぐ相手のこと。
期待と不安が入り交じって、おずおずと歩を進めたその先に……
新たな人生の伴侶が、笑顔で待っているんでしょう。
そこで彼女ははじめて顔をあげて、にっこり微笑むんでしょうね。



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