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足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

ファンタン=ラトゥール「読書をする女」

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女性が読書をしてる姿って、なんか好きです。
読書デートしたいな。
喫茶店で向かい合って黙々と本読む、みたいな。
特に感想を語り合ったりすることもせず。


読書をする女
La Liseuse(1861)
Henri Fantin-Latour




こちらはアンリ・ファンタン=ラトゥールの「読書をする女」。
目を細め、真剣な面持ちで本を読む女性は
ラトゥールの妹だそうです。


ラトゥールってそんなに知名度の高い画家ではないと思うんですが、
印象派の形成にあたって大きな役割を果たしているんですよね。
この作品を描いた1861年、彼は初めてサロンに入選し、
やがて印象派の画家たちと交流を深めていきます。
エドゥワール・マネにベルト・モリゾを紹介したのもラトゥールですし、
前にもご紹介した「バティニョル街のアトリエ」は、
印象派を代表する面々がそろい踏みするぜいたくな作品。


ただし、ラトゥール自身は印象主義の作品を描いたわけではなくて、
むしろ印象派の台頭によって人気に翳りが出てきてしまうんです。
すばらしい作品をたくさん残してるんですけどね……。
芸術の世界って、ほんとにシビアです。



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近代芸術家の表象―マネ、ファンタン=ラトゥールと1860年代のフランス絵画近代芸術家の表象―マネ、ファンタン=ラトゥールと1860年代のフランス絵画
(2006/09)
三浦 篤

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