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足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

ルノワール「桟敷席」

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批評家たちからの批判と非難が集まった第1回印象派展において、
好評でもって迎えられた数少ない作品のひとつ。
ピエール=オーギュスト・ルノワールの「桟敷席」です。


桟敷席
La Loge(1874)
Pierre-Augustê Renoir
※画像をクリックすると、拡大してご覧いただけます。




ルノワールというと柔らかな色使いと筆触が印象的ですが、
本作では女性の衣装、白と黒とのコントラストが際立っています。
桟敷席とは、日本語だと舞台の左右両端にある、高い位置から見物できる特別席。
ただし、原題の「Loge(ロージェ)」の意味は、
舞台をぐるりと囲む馬蹄状の2階席を、ボックス状に仕切った席のこと。
当時の貴族階級の人たちは、このロージェをシーズン中貸し切りにして
観劇を楽しんでいたのだとか。
ただし、舞台がよく見えるのはロージェの最前列のみ。
2列目以降はまず舞台が見えないし、
ましてや舞台の両端ともなると観劇には適していなかったようです。
そのため、観劇ではなく飲食や劇場内の人間観察を楽しむ人も多かったみたい。
こちらはルノワール「初めてのお出かけ」。
確かに、よく見ると変な方向を向いてる男性がちらほらと。

初めてのお出かけ
The First Outing(1876)
Pierre-Augustê Renoir




ルノワールの「桟敷席」でも、
後ろの男性(ルノワールの弟)がオペラグラスで上を見上げてますね。
2階席なのになぜ上を?という疑問がわきますが、
要するに舞台ではなく、観客や劇場の装飾などを見て楽しんでるんでしょう。
当時のオペラ劇場においては、舞台を見るだけでなく、
自身が見られることまで貴族の人たちは意識していたそうで。
こちらは、同じくルノワールの「オペラ座の桟敷席」。
舞台を見るというよりは、その場の雰囲気を楽しんでる印象ですね。

オペラ座の桟敷席
Box at the Opera(1880)
Pierre-Augustê Renoir




ちなみに今日は、初めてのオペラ体験でした。
事前に本を読んで勉強しておいてよかった。
何も知らないで行ってたら、寝ちゃってたかもしれないです。
すごく感動したし面白かったけれど、こちらの知識も問われる娯楽なんだなぁと。



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