岡田三郎助「セーヌ河上流の景」
ブリヂストン美術館の「セーヌの流れに沿って」では、
印象派の作品はもちろん、
セーヌ川を描いた日本人画家たちの作品も見所のひとつ。
日本にも印象派の洗礼を受けて、
本場フランスで創作活動をした画家がたくさんいたんですね。
こちらは岡田三郎助の「セーヌ河上流の景」(1899年)。
こうして見るといかにもなバルビゾン派風の作品ですが、
実際に見ると照明のせいなのか、
もっと緑が明るくて、キラキラ輝いて見えるんですよ。
コローのいぶし銀の世界とは対照的な、
希望にみちあふれた印象の作品でした。
岡田三郎助は明治から昭和にかけて活躍した画家。
黒田清輝の紹介でサロンの大家、ラファエル・コランのアトリエで学び、
女性像を得意としたそうです。
こちらは1917年の「花野」。
なんとも官能的な一枚です。
※「セーヌの流れに沿って」では出品されてませんので、あしからず。
ブリヂストン美術館の「セーヌの流れに沿って」では、
ほかにも日本人画家の作品が多く展示されていて、
児島虎次郎や荻須高徳あたりがツボでした。
藤田嗣治や佐伯祐三の作品もありましたよ。
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