和田英作「渡頭の夕暮れ」
夕焼けが好きです。
今日もがんばったなぁという気持ちになる。
明日もがんばろうという気持ちになる。
いやおうなしに、感謝の気持ちがわき起こる。
Sunset at the Ferry(1897)
Eisaku Wada
和田英作「渡頭の夕暮れ」。
落日に染まる多摩川の水面を、
じっと見つめる農民の姿。
「渡頭」とは、渡し場のこと。
対岸には小舟が描かれており、
彼らが川を渡るために、小舟を待っていることがわかります。
一日の労働を終え、疲れた体で目にする落陽がどれだけ神々しいことか。
こういう作品を見ると、昼も夜もない自分の仕事に
ちょっとだけ違和感を覚えてしまいます。
日の出とともに目を覚まし、
日が出ている間に働き、
日の入りとともに家路をたどる。
これが労働のあるべき姿なのかなぁと。
和田英作は前に山種美術館で作品を見て気になっていた画家で、
府中市美術館の「バルビゾンからの贈り物」では
本作を含めて4点が展示されていました。
ミレーの「落穂拾い」の模写もあって、なかなか興味深かったです。
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