足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

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ギュスターヴ・ブリオン「女性とバラの木」(語りかける風景より)

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今日は渋谷のBunkamura ザ・ミュージアム、
「ストラスブール美術館所蔵~語りかける風景~」を見てきました。
渋谷駅前の人混みにうんざりしつつ、
でも館内に入れば意外に人が少なくて。
おかげでのんびり、美術鑑賞を楽しめました。
やっぱりすいてる美術館が一番です。


今回、一番印象に残ったのが
ギュスターヴ・ブリオンの「女性とバラの木」でした。
画面中央には、青い髪飾りと白いブラウス、青いスカートをまとった女性の姿。
その視線の先には、深い緑の木立を背景に、点々と花開く可憐なバラ。
女性の向こうには男性らしき姿もあり、
昼下がりの幸せなひとときといったところでしょうか。
よく見ると黄色い蝶が飛んでいて、なんとも微笑ましいですね。


女性とバラの木



さて、女性の衣装に注目してみましょう。
鮮やかな青は、本来自然界では希有な色合い。
青いバラを作り出すのに人類がどれだけ苦労したか、
それを考えれば青の希少性が理解できるでしょう。
紫などの近い色はあっても、「青」という色はなかなかないのです。
いわば青は、人間によって作られた色。人工美の象徴ともいえます。
そして女性の髪や肌の色は、健康的な黄色に属しています。
白いブラウスも光を受けて、淡く輝いているようです。


ゲーテの色彩論によると、青はもっとも闇に近い色、
黄色はもっとも光に近い色だといいます。
そして青と黄は呼び求め合い、赤という色彩の頂点を生み出すのだとか。
女性のまとう光と闇の結晶が、バラの色彩なのかもしれません。


ちなみにこの絵にはもうひとつ、青が存在します。
絵画の右上、木立の向こうに垣間見える空。
空は確かに青いけれど、手を伸ばしても届かない存在です。
ゲーテによれば青は不安の色、何かを憧憬する色。
そして女性が見つめる赤いバラ、その花言葉は「愛情、貞節」。
もしかしたら、女性は隣の男性に恋をしているのかもしれませんね。


※この絵に関する情報がまったく見当たらなかったので、
 思いついたことを無責任に並べ立ててます。




「ストラスブール美術館所蔵~語りかける風景~」のサイトはこちら
有名画家の絵はそんなに多くないけれど、
色んな発見に出会える素敵な展示でした。



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