円山応挙「氷図屏風」
現代アート? 抽象画?
いやいや、これが描かれたのは、今から230年も昔。
しかも日本画家の手による屏風絵というから驚きです。
Cracked Ice(c.1780)
Maruyama Okyo
円山応挙、「氷図屏風」。
応挙といえば、空間の画家。
現在三井記念美術館で開かれている企画展、
「円山応挙 空間の創造」でもその魅力の一端に触れることができますが、
大英博物館蔵の「氷図屏風」はとにかく異質というか奇想というか。
直線だけで構成されているのに、果てしない奥行きや
張りつめた緊張感や凍てついた空気感が表現されていて、
まさに氷そのもの。
じっと見つめていると、
氷の裂け目に吸い込まれていきそうな錯覚に陥ります。
流れてゆくのは時間だけなのか涙だけなのか、
まさに氷の世界。
最後に、「氷図屏風」とあわせてぜひ見てほしい映像を。
The Cranberriesの「No Need to Argue」です。
たぶん公式のPVではないんだけど、すごくきれい。
ぽちっとお願いします!
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