幻想(大原美術館特集 2)
大原美術館特集、第2回はピュヴィ・ド・シャヴァンヌ。
縦2.6m、横1.4mの装飾画「幻想」です。
La Fantaisie(1866)
Pierre Puvis de Chavannes
まるで大理石のような質感の、ペガサスと裸体。
手前の男性は花を摘んで冠を作っており、
女性は植物のつるでペガサスを捕らえようとしています。
そしてそれに抗うかのように前足を上げ、
首をひねっていななかんとするペガサス。
まさに幻想的な一幕です。
背景にも注目です。
先日twitterにて
「ナビ派の、特にドニのような樹木の表現と色合い」
なんて呟いてしまいましたが、勘違いもいいところでした。
逆なんですね、これ。
フレスコ画を思わせるシャヴァンヌの淡く平面的な色彩が、
後のナビ派に影響を与えたそうです。
なるほどなるほど。
ちなみにこの「幻想」は、
彫刻家クロード・ヴィニョンの邸宅を飾るために作られた
4点の装飾画のうちの1つ。
残りの3つは「瞑想」「歴史」「緊張」で、
現在トゥルコワン美術館にあるとのこと(webで調べるとオルセーっぽい)。
どうせだったら4つセットで見たいですねぇ。
Le Recueillement/L'Histoiore/La Vigilance
Pierre Puvis de Chavannes
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