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足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

エヴァレット・ミレイ「十月の冷気」

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一瞬、写真と見まがう。
よく見れば確かに絵画作品なんだけれど、
どこか妙なリアリティがあって、
実景のように思えて仕方がないのです。
静けさが心にしみわたっていく。
あぁ、これは心象風景なんだなぁ。


十月の冷気
Chill October(1870)
John Everett Millais
※クリックすると画像を拡大してご覧いただけます。




ジョン・エヴァレット・ミレイ「十月の冷気」。
かつて「オフィーリア」を描いた
ラファエル前派の画家が1870年代にたどり着いたのは、
人気のない、荒涼たる景色でした。
アカデミーの会員に選出され、
ヴィクトリア女王に寵愛され、
画家としての栄誉を手にしたミレイ。
しかしその一方で、心の中には寂寞としたものがあったのかもしれません。


前景には群生する枯れ尾花。
中景には吹く風にさやぐ樹々。
鈍色の空には鳥たちの影があり、
色褪せて行くような、黄金色に輝くような、
どちらともつかない不思議な景色が広がります。


この絵を見て寂しいと思う人もいれば、
神々しさを、慰めを感じる人もいるでしょう。
僕は……郷愁を駆り立てられるなぁ。
ちなみにこの絵を見て衝撃を受けたのが、
若き日のフィンセント・ファン・ゴッホでした。
ゴッホといえばジャン=フランソワ・ミレーですが、
ジョン・エヴァレット・ミレイからも影響を受けているんですね。



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