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足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

エミール・ミラー「水のある庭」

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傘も緑なら、椅子も緑。テーブルの脚も緑。
むせかえるような緑のただなかで、
静かに目を閉じて腰掛ける女性。
彼女の右手は冷たい触覚を慈しむかのように、
そっと池のふちに置かれています。


水のある庭
The Pool(c.1910)
Richard Emile Miller
※クリックすると拡大してご覧いただけます。




リチャード・エミール・ミラーの「水のある庭」。
「モネとジヴェルニーの画家たち」で、
特に印象に残ったのがこの作品でした。
瞑想という行為が醸し出す、なんとも神秘的な雰囲気に
心を奪われてしまったのでしょうか。


すべての緑は女性が肩にかけた日傘に集約され、
そして視線は青の上着に落ちていきます。
よく見れば、上着には色とりどりの模様が織り込まれています。
目を閉じて瞑想に耽る女性が、あたかも自然に溶け込んでいくかのように。


ところで、緑の傘というと
思い浮かぶのはモネの「日傘の女」。
当時この色の傘が流行っていたのか、
それともエミール・ミラーがモネを意識してこの色を使ったのか。
ちなみにエミール・ミラーの作品には、こんなものも。
こちらも見事な緑です。

庭で読書をする女
Woman Reading in a Garden
Richard Emile Miller




Bunkamura ザ・ミュージアムの「モネとジヴェルニーの画家たち」は、
2月17日までの展示のあと、岡山県立美術館へ巡回します。
ホームページはこちらをご覧ください。



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