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足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

ブランシュ・オシュデ=モネ「ジヴェルニーの庭、バラの小道」

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Bunkamura ザ・ミュージアムで開催中の
「モネとジヴェルニーの画家たち」ですが、
見所のひとつがモネの義理の娘、
ブランシュ・オシュデ=モネの作品でしょう。


ジヴェルニーの庭、バラの小道
Giverny's Garden, The Path of Roses(after 1926)
Blanche Hoschedé-Monet




こちらは「ジヴェルニーの庭、バラの小道」。
モネが亡くなった後に描かれた作品ですが、
「モネの作品」と言われても
なるほどと納得してしまいそうな出来栄え。
僕には見分けがつきません。


ブランシュはモネの再婚相手、アリス・オシュデの娘。
モネの助手として、生徒として傍らで絵を描いたブランシュですが、
同展に出品されている彼女のもうひとつの作品、
「アジュー平地の積みわら、ジヴェルニー」と比べてみると、
同じ印象派風とはいえ、画風が大きく変わっていることに気づかされます。


「アジュー平地~」は、モネが印象派の大家として
絵筆を振るっていた時期にブランシュが描いた作品。
遠目からでも凹凸がはっきり分かるほど
細かく厚く絵の具が重ねられており、
落ち着いた構図と色合いのなかで、どこか神経質さを感じます。
モネに近づこうとして細かい修正を重ねた結果なのか、
それともモネとは違った画風を切り開こうとした結果なのかは分かりませんが……。
いずれにせよ、ブランシュの焦りや執念のようなものが
画肌にあらわれているような気がしました。
モネを意識しすぎているような……。


一方の「ジヴェルニーの庭、バラの小道」は、
そういった制約から解放されたかのような、
のびのびと自由な筆触なんですね。
作品と対峙したときの安心感は、圧倒的にこっちのほうが上だと思います。
偉大なる画家であり、義理の父であるモネの横で
ブランシュが何を思いながら筆を取っていたのかはとても気になるところですが、
モネ亡きあと、彼女がこういった作品を描いたことに
僕はなんとなく救いのようなものを感じました。
まぁ、この2点しか見てないからほとんど妄想みたいなもんですが(笑)


最後におまけ。
こちらはモネが描いた、ブランシュの制作場面。
父親としての慈愛に満ちた作品だと思いませんか?

読書するシュザンヌと絵を描くブランシュ
Blanche Hoschedé at Her Easel with Suzanne Hoschedé Reading(1887)
Claude Monet



Bunkamura ザ・ミュージアムの「モネとジヴェルニーの画家たち」は、
2月17日までの展示のあと、岡山県立美術館へ巡回します。
ホームページはこちらをご覧ください。



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