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足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

ウォーターハウス「フローラ」

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今日は横須賀美術館の
「ラファエル前派からウィリアム・モリスへ」を見てきました。
片道2時間以上かけて、電車とバスを乗り継いで。
会期が明日までだったんで勇を鼓して行ってみたんですが、
いやーすごいよかったです。
正面に海、後ろに山と立地も素晴らしいし、
有名どころはないものの、
ラファエル前派ならではの壮麗優美で精緻な作品ばかり。
そして一番うれしかったのが、ウォーターハウスの「フローラ」でした。


フローラ
Flora(c.1914)
John William Waterhouse
※画像をクリックすると拡大してご覧いただけます。




ウォーターハウスフローラ」。
花と春の女神フローラを描いた作品です。
今回展示されてるなんてまったく思ってなかったんですよね。
なので、目に入った瞬間「まさか……!?」という感じで。
サンタクロースの粋なはからいでした(笑)
あぁ、幸せ。生で見られて幸せ。


作品の印象ですが、ウォーターハウスって
画集ではすごく繊細なイメージだったんですが、
実物を前にすると意外に大味というか、粗い筆遣いが目立つんです。
でも遠目から見ると雑多な色彩と線が調和して、
一目でウォーターハウスと分かる世界観が生まれているわけです。
……と思って家に帰って画集を見てみたら、
部分によって筆遣いをうまく使い分けてるんですね。
人物の肌や衣装は細かく、背景は粗く、みたいな。
人魚」とか「シャロットの姫」の印象が強かったのかも。


「ラファエル前派からウィリアム・モリスへ」は
明日(12月26日)までの展示のあと、美術館「えき」KYOTOへ巡回します。
ミレイが1点だけなのがちょっと残念ですが、
ハントやロセッティ、バーン=ジョーンズなど
おなじみの画家の作品がずらりと並びます。
バーン=ジョーンズがデザイン、モリス商会制作の
高さ2.5mものタペストリーやステンドグラスも必見ですよ。



■「ラファエル前派からウィリアム・モリスへ」の関連記事
ハント「キリストと2人のマリア」
バーン=ジョーンズ×モリス商会「東方三博士の礼拝」
ロセッティ「マリゴールド」



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