ギヨマン「ヴァリュベール広場」
年末ジャンボ宝くじ、3万円分(100枚)購入してたんですが、
みごと「年忘れラッキー賞」の3万円が当たりました♪
当たったのが判明した瞬間は、心臓がバクバク高鳴ってしまいました。
1億円とか当たってしまったら、一体どうなってしまうのだろうか。
ということで、今回は宝くじと縁の深い画家を紹介します。
印象派の画家、アルマン・ギヨマンです。
La Place Valhubert(1875)
Jean-Baptiste Armand Guillaumin
※画像をクリックすると拡大してご覧いただけます。
こちらは1875年の作品「ヴァリュベール広場」です。
雪が積もった並木道を歩く人々。
日差しが枝々を染め上げているのか、
それとも色づいた葉がまだ残っているものか、
地面の白い雪とは対照的に
画面左半分は赤みを帯びており、
これが作品に不思議なあたたかさをもたらしています。
作者のアルマン・ギヨマンは、
叔父の服飾店や鉄道会社に勤務しながら
余暇を使って絵画制作を続けていました。
印象派展には計6回参加するも、
当初はドガやモネから否定されていたようです。
そんな彼に転機が訪れたのは1891年、50歳のとき。
宝くじに当選し、10万フランという大金を手にするのです。
その賞金を元に、彼は仕事を辞めて画業に専念するわけですね。
宝くじの高額当選というと、
突然降ってわいた幸運に目がくらんで結果不幸になるケースも少なくありません。
日本ではそんな人たちのために、1000万円以上の当選者に配られる
「その日から読む本 突然の幸福に戸惑わないために」なんて本があるくらい。
それを考えると、ギヨマンのエピソードは実に理想的というか
……うらやましい限りなのです。
ちなみにギヨマンはファン・ゴッホと交流があり、
ゴッホの弟テオはギヨマンの作品を購入したりもしています。
そしてゴッホも、宝くじにちなんだ作品を描いているんですね。
ギヨマンが宝くじを当てたのは、
ゴッホがピストル自殺で命を落とした翌年。
生前まったく作品が売れず、弟の援助に頼ったゴッホは死後に評価され、
印象派の画家たちに否定されたギヨマンは宝くじという幸運をつかみ
自由気ままな画家生活を手にします。
画家として、はたしてどっちが幸せだったんでしょうかね。
もしもゴッホが宝くじを当てていたら……考えても仕方のないことですが。。。
The State Lottery Office(1882)
Vincent van Gogh
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