小磯良平「練習場の踊り子達」
レニングラード国立バレエの「白鳥の湖」を見てきました。
オディールの32回転も圧巻でしたが、
一番印象的だったのは
湖のほとりで一人たたずむジークフリートの後ろを、
白鳥たちが駆け抜けるシーン。
このへんからぐいぐい引き込まれて釘付けになってしまいました。
さて、バレエといえば踊り子の画家ドガ……と言いたいところですが、
前にそのパターンで作品を紹介したことがあるので今回は別の画家で。
Dancers in the Studio(1938)
Ryohei Koiso
小磯良平「練習場の踊り子達」。
東京国立近代美術館に所蔵されている傑作です。
小磯が画家を志したきっかけは、
1921年に大原美術館で見た「現代フランス名画家作品展覧会」。
ここで展示されていた大原コレクションに感銘を受け、
ヨーロッパへの憧憬を強めた彼がフランスに渡ったのは1928年。
2年間の遊学のなかで、各地の美術館で巨匠たちの作品に触れるわけですが、
そこで彼が影響を受けた画家のなかに、エドガー・ドガがいたようです。
フランスの劇場にも足を運び、踊り子たちの姿をじかに見た小磯が帰国後、
1938年に描いたのがこの「練習場の踊り子達」なんですね。
小磯良平はこの他にも踊り子を描いた作品を発表していますが、
日本人の踊り子をモデルにしたこれらの作品に共通するのは、
舞台上の華やかさよりも舞台裏での静けさ、
踊り子としての輝きの裏にある、真摯な姿であるように思われます。
ところで全然話は変わりますが、
なんかカウンターに不具合が発生しているみたいですね。
累積アクセス数が激減してる。。。
はずしちゃおうかなぁ。。。
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