セガンティーニ「アルプスの真昼」
4月末から、損保ジャパン東郷青児美術館で
ジョヴァンニ・セガンティーニの企画展をやるみたいですね。
タイトルは「アルプスの画家 セガンティーニ」。
どんな作品が集まるのか、楽しみです。
Highnoon in the Alps(1892)
Giovanni Segantini
昨年大原美術館に行ったときにセガンティーニの作品を見てきたんですが、
それがこちらの「アルプスの真昼」です。
雲ひとつない青空、太陽の光に輝く牧草。
奇妙に折れ曲がった木の幹に体を預けた女性と、
草を食む山羊の群れ。
陽光きらめく、のどかなひとときです。
さて、アルプスといえば思い浮かぶのは「ハイジ」ですが
セガンティーニも少女ハイジに負けず劣らず、
波瀾万丈な人生を送った画家でした。
幼くして父母を亡くし、感化院に入れられ、
その後も昼は働き、夜は夜学で絵画を学ぶという生活のなかで
貧窮に喘ぎながら、彼は画力を磨いていきます。
そして22歳という若さで結婚し、
30過ぎでイタリアからスイス・アルプスに移住、
41歳で亡くなるというあまりに急で短い生涯。
そのため、残された作品も少ないのだとか。
「アルプスの真昼」はスイス移住後に描かれた作品で、
アルプスの清澄な空気感に満ち満ちた傑作ですが、
彼はこの時期、もうひとつの画風にたどり着きます。
「アルプスの真昼」とは全く異質なその世界観とは……。
続きはまた次回。お楽しみに~
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