伝・尾形光琳「紅白梅図屏風」
思わずくらくら目眩がしそうな、
めくるめく金世界。
出光美術館の「琳派芸術」、予想以上の見応えでした。
Red and White Plum Blossoms(18th Century)
Attributed to Ogata Korin
こちらは伝・尾形光琳「紅白梅図屏風」(左隻)。
う~ん、すごい。
意志を持ってうねるような枝々と、
今まさにポンっとはじけたかのような、
生命力にあふれた紅白の花弁。
眼前に迫ってくるかと思いきや、
手を伸ばすとふっと遠ざかっていきそうで、
見れば見るほど不思議な陶酔感に包まれていきます。
この構図の妙こそ光琳の魅力ですね。
芸術作品のなかでも、特に金屏風は
光の当たり方によって印象がまったく異なります。
ですので、近づいたり遠ざかったり、
背伸びしたりしゃがんだり、
色んな角度から見たくなってしまうわけですが、
ふと疑問に思ったのが上部からのライティング。
光琳の時代に、上から照らすような照明ってあったんでしょうか?
少なくとも昔はもっと薄暗い環境だっただろうし、
当時と同じような光源・環境で鑑賞できたらいいのになぁ。
夜間限定とかで、そういう企画をやってくれたらいいんですけどね。
さて、尾形光琳の「紅白梅図屏風」ですが、
熱海のMOA美術館に同題の作品が所蔵されてます。
こちらは国宝で、ちょうど今、所蔵名品展の目玉として展示されてるんですね。
3月23日までなんで、箱根のポーラ美術館と合わせて
来月あたり美術鑑賞・温泉めぐりの旅に行ってこようかと思ってます。
Red and White Plum Blossoms(18th Century)
Ogata Korin
出光美術館の「琳派芸術」は、
前期展示「煌めく金の世界」が2月6日まで。
後期展示「転生する美の世界」は2月11日から3月21日までで、
展示作品もガラッと入れ替わります。
酒井抱一の生誕250年記念ということで、
後期では抱一や鈴木其一の作品が中心になるみたいです。
これは後期も見に行かねば!
ホームページはこちらをご覧ください。
ぽちっとお願いします!
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