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足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

エヴァレット・ミレイ「ジョン・ラスキン」

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広告制作という職業柄、
ちょいちょいデザイン関連の本も読んでるんですが
よく名前が挙がるのがジョン・ラスキン。
ということで、今回はこの1枚。
エヴァレット・ミレイ「ジョン・ラスキン」です。


ジョン・ラスキン
John Ruskin(1853-54)
John Everett Millais




ラスキンとモダンデザインについて、
以下、木全賢の「売れるデザインの発想法」より引用。

モダンデザインの源流は、
英国の社会思想家のジョン・ラスキンと
芸術運動家のウィリアム・モリスの思想だと言われています。
19世紀後半の産業革命から当分の間、
生産機械が作り出す形は、シンプルだけど無骨で不細工なものでした。
モリスらはそのような状況を憂い、
自分たちの文化や生活が持っていた美意識を
失ってしまうのではないかという危機感を持ち、
シンプルで不細工なものしか作り出さない工業化社会への反旗として
アーツ アンド クラフト運動を起こしました。



身の回りのデザインを注意深く見てみれば、
ラスキンとモリスの思想が色んなところで息づいているはず。
さて、ミレイの描いた「ジョン・ラスキン」について。
当時すでに美術評論家として名を馳せていたラスキンに対し、
ミレイはまだ駆け出しの年若い画家。
あれこれ注文をつけてミレイを指導した(困らせた?)ようです。
ラスキンとしては、ミレイをターナーの後継者と目しており
期待が大きかったのでしょう。


この作品はラスキン夫妻とミレイでスコットランドに赴き、
そこで描かれたもの。
そしてこの時期に、ミレーは
ラスキンの妻エフィーと恋愛関係を持ってしまうわけです。
その後エフィーはラスキンと離婚し、
ミレイと再婚するわけですが……いやはや何とも。






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