藤田嗣治「猫のいる静物」
本日、2月22日は「猫の日」だそうです。
ニャンニャンニャン(222)、にゃるほど。
ということで今回は、僕の好きな猫の絵を。
一番好きな竹内栖鳳「班猫」は前にご紹介したんで、
今回はその次に大好きな、日本を代表する猫画家の一枚です。
藤田嗣治「猫のいる静物」。
1939~40年発表、ブリヂストン美術館所蔵の作品です。
手前には野菜や果物や魚介類がごろりと転がり、
その向こうからこっそり手(前脚)を伸ばそうとする猫の姿。
このいたずらそうな表情が、これまたにゃんとも。
漆黒の空間には鳥がやや不自然な角度で飛んでおり、
猫の姿に慌てて飛び立ったかのようです。
これが画面に動きを与えて、
何ともユーモラスな印象を醸し出していますね。
フジタと言ったら猫と言っていいほど、
彼の作品にはたびたび猫が登場します。
自画像にもニャア、
裸婦像にもニャア、
国立近代美術館の「猫(争闘)」なんて、
10匹以上もの猫たちがくんずほぐれつ大乱闘です。
個人的にはフジタの描く裸婦よりも、猫のほうが好きだなぁ。
「猫のいる自画像」。去年ウフィッツィ美術館自画像コレクションでお目見えしたにゃー
「猫と裸婦」。オランピアみたいだにゃー
「猫(争闘)」。にゃにゃにゃにゃんですとー!
ぽちっとお願いしますにゃー
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