フラゴナール「ぶらんこ」
前回に引き続き、ブランコをテーマにした作品。
ジャン・オノレ・フラゴナールの「ぶらんこ」です。
Hasards heureux de l'escarpolette
Jean Honoré Fragonard
フランス・ロココ美術の傑作で、
18世紀中頃に描かれた有名な作品。
ブランコといえばこちらを思い浮かべる人も多いと思います。
木の枝に吊るされたブランコを、勢い良くこぐ若い女性。
右下の男性が握りしめている縄は
ブランコの吊り縄に結びつけられており、
この男性が動きをコントロールしているんでしょうか。
そして左下には、妙な角度で横たわる男性。
その視線と左手の先には……
めくれあがったスカート。
あらやだ、エッチ。
キューピッドたちの仕草も、何だかとてもユーモラスですね。
「あそこに変態さんがいるよ!」
「しーっ、子どもは見ちゃだめだよ」
そんな会話が聞こえてきそう。
ちなみに変態さんは絵画の注文主の男爵、
ブランコに乗る女性はその愛人なのだとか。
なるほどなるほど、そういうことか。
なんとも自由で奔放、そして優雅な恋愛のカタチ。
それこそ、この作品が指示される理由なのかもしれません。
ぽちっとお願いします!
![]() | ロココ 世界美術大全集 西洋編18 (1996/07) 坂本 満 商品詳細を見る |
- 関連記事
-
- フラゴナール「読書する娘」
- フラゴナール「盗まれた接吻」
- フラゴナール「ぶらんこ」