ゴッホ「桃の花咲く果樹園」
あした、3月30日はフィンセント・ファン・ゴッホの誕生日。
代表作「ひまわり」の印象からか、
炎の画家というネーミングのせいか、
ゴッホというと夏ってイメージがあるので
春に生まれたっていうのはちょっと意外な気もしますね。
Orchard with Peach Trees in Blossom(1888)
Vincent van Gogh
こちらは「桃の花咲く果樹園」。
ゴッホにしては、ずいぶん優しい色使いですね。
1888年の春に描かれた作品で、
この2年前に彼は印象派の作品と出会い、
みずからも点描技法を試みています。
「桃の花咲く果樹園」にもその影響があらわれており、
ゴッホが力強さや勢いだけでなく、
文字通り柔軟さを併せ持った画家であったことがうかがえます。
1888年といえば、ゴッホがアルルでの新生活を始めた年。
2月にアルルへと拠点を移したゴッホは、
4月に本作を含む果樹園シリーズを制作します。
そして5月には黄色い家を借り、
ゴーギャンを待ちわびる日々が続きます。
「桃の花咲く果樹園」が描かれた1888年4月は、
ゴッホにとって焦燥も憂慮もなく、
ただただ希望だけが目の前に広がる
人生の春だったのかもしれません。
ところで、もうお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが……
当ブログも、春仕様にマイナーチェンジしてみました♪
背景は桜色、タイトルやラインは墨色にしてあります。
絵画の背景に色を敷くのはちょっと抵抗があったんですが、
今後更新する分にかんしては、
額縁の代わりに画像まわりに白枠を付けて対処したいと思います。
額縁(枠)有りだったら、壁に色をつけてる美術館も珍しくないですしね。
ということで、今後ともよろしくお願いいたします。
ぽちっとお願いします♪
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