岡本太郎「空間」
暗闇に浮かぶ一本の白い棒と、
表は白、裏地は赤の、風にはためく布のような物体。
棒は右側に引っ張られるようであり、
一方布は左側になびいているようであり、
こうした力のベクトルだけでなく、
硬と軟、線と平面が反発し合い、緊張感漂う一枚です。
Space(1934/54)
Okamoto Taro
岡本太郎「空間」。
1932年、ピカソの作品と出会い、
これを乗り越えようとする中で描かれた作品です。
色彩が炸裂するような後の作品に比べると、
非常にシンプルで、けれどやっぱり理解を拒むような……。
じっと見てると炎のようにも見えてくるし、
あれれ、顔のようにも見えてきた。
今日は午後出社だったので、
午前中に東京国立近代美術館へ。
「生誕100年 岡本太郎展」を見てきました。
さすがに平日の午前中だけあって適度にすいていて、
心ゆくまで岡本太郎の世界観を堪能することができました。
全7章、プロローグとエピローグを入れて9つのブロックで構成され、
「空間」は第1章「ピカソとの対決 パリ時代」に展示されていました。
それにしても、どの作品もエネルギッシュでそれこそ爆発なわけで、
全部じっくり見てるとかなり体力消耗してしまいますね。
愛らしい彫刻やモニュメント、
「太陽の塔」「明日の神話」に代表される圧倒的スケールの作品、
そして部屋中を覆う、「眼」をモチーフとした作品群。
どれも一度見たら忘れられないインパクトで、
これは仕事前に見るものではないなぁと(笑)。
そのあと常設展で気持ちを落ち着けて、会社へ向かった次第です。
ぽちっとお願いします♪
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