足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

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岡本太郎「夜」

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国立近代美術館で開催中の「生誕100年 岡本太郎展」、
前期展示の「重工業」と入れ替えで、
4月5日から展示されているのが「夜」という作品です。


岡本太郎_夜
 Night(1947)
 Okamoto Taro




地を這い、怪しく枝を伸ばす大樹。
闇の中に青白く仄光る枝々は、
ところどころ電気を帯びていたり
チロチロと燃えているようでもあり。
手前に立つ少女は後ろ手にナイフを握りしめ、
視線の先には……ドクロ。


画面をじっと見ていると、
2つの赤い炎はつり上がった眼に、
その間の太い幹は鼻梁に、
そして最下部の岩のようなものは、
むき出した歯に見えてきます。
巨大な樹木が、夜という存在そのものが、
少女を拒否し威圧しているような。
それに対峙する少女は……
胸を反らせ、対象をしっかと見据え、
まったく姿勢にブレがないんですね。
髪の毛やウエストリボンが後方に流れていることを考えると、
強い風が吹いていそうなのに。
表情は見えないけれど、横顔からも意志の強さが垣間見えてきます。


岡元太郎はこの作品を発表した翌年、
前衛芸術の研究会「夜の会」を結成しています。
「夜」にちなんで命名されたそうで、
作品全体に漂う緊張感や強い意志からも、
岡本太郎の画業において重要な作品であることがうかがえます。
ちなみに「夜の会」のメンバーは、岡本太郎のほかに
花田清輝、埴谷雄高、野間宏、安部公房、佐々木基一、関根弘など。
なるほどすごいメンツです。



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-2 Comments

says..."管理人のみ閲覧できます"
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2011.04.17 00:22 | | # [edit]
スエスエ201 says..."Re: 太陽の塔"
> ひなさん

なんてうらやましい環境!!
太陽の塔は実物見たことがないんで、いつか行きたいなぁと思ってます。
生誕100周年なんだから、中身も公開してくれたらいいのになぁ、なんて。
見に行く機会があったら、足元にも注目してみます^^

万博のときのイベントで、太陽の塔の絵を子どもたちに描いてもらって
そのなかから岡本太郎本人に5点、岡本太郎賞を選んでもらうって企画があったそうですが、
「どれも素晴らしい!選べない!」みたいな感じできりがなかったそうです。
結局全員に参加賞をあげるってことで落ち着いたとか。
「子どもはみんな天才だ」って名言もあるくらいで。
太陽の塔を見ながら育ったら、感受性豊かになりそうですね♪
2011.04.17 03:22 | URL | #- [edit]

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