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足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

レンブラント「机の前のティトゥス」

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人を教え、育てることの意味は
別れのその瞬間にこそ、気づかされるのだと思います。


机の前のティトゥス
The Artists Son Titus at His Desk(1655)
Rembrandt Harmensz. van Rijn




レンブラント「机の前のティトゥス」。
4人の子どものうち、唯一無事に育った画家の息子が
机の前で物思いにふける様を描いた傑作です。


前にもちらっと書きましたが、
本日正式に、後輩が会社を辞めました。
入社してから3年半、
よくぞここまで頑張ってくれたという思いでいっぱいです。
思えば面接の課題で作ってもらった企画書の段階から、
この子は分からないなりに一生懸命考えて、頑張る子なんだなぁと。
その姿勢は退職するこの日まで崩れることなく、
だからこそ自分も安心して、
いろいろ無理難題を押し付けられたんだと思います。


僕は「頑張る」とか「努力」とかって言葉が昔から嫌いで、
たとえ手を抜いたとしても結果を出す奴の方が偉いと思っていたんですが、
彼女の仕事ぶりを見ていて、それだけじゃないんだと気づかされました。
愚直であっても最後まで貫き通せば、
それはたしかな形となって人の心を動かすのだと。
ずっと手取り足取り教えてきたつもりが、
いつの間にか彼女に教えられていたんですね。


この会社に入って以来、僕が未経験から面倒を見たのは
彼女を入れて2人、どちらも女の子だったんですが
1年単位での転職が当たり前のこの業界で、
どちらも歯を食いしばって、
長く会社のために頑張ってくれました(一人は去年退職)。
はっきり言って、2人とも最初は話にならないくらい出来が悪かっただけに、
教える側の自分としては、上司というよりも
子どもを諭す父親のような気持ちで、ずっと接してきました(独身ですが)。
だからやっぱり……娘が巣立ってしまったような、
嫁に行ってしまったような気分で寂しいのです。
気持ちの悪い話だけど、ホントそんな感覚なんですよね。


申し訳ないと思うのは、先週の金曜に
同じ編集の後輩がリストラで辞めさせられたこと。
かたや円満退職、かたやリストラという形になってしまい
どちらにも会社のダメなところを見せてしまって、
それは会社および上司の力不足ゆえだと思っています。
もっともっと強くなって、後輩を守れるようにならなきゃと思うのです。
そして今日辞めていった後輩には……
これから始まる新しい人生を、今まで以上に頑張ってほしいと思うのです。



The Beatles / Here Comes the Sun

Here comes the sun
Here comes the sun and I say
It's alright

Little darling, It's been a long,Cold,Lonely winter.
Little darling it feels like years since it's been here.
Here comes the sun
Here comes the sun and I say
It's alright.

Little darling,The smiles returning to their faces.
Little darling it seems like years since it's been here.
Here comes the sun
Here comes the sun and I say
It's alright.

Sun,Sun,Sun,Here it comes

Little darling,I feel that ice is slowly melting.
Little darling it seems like years since it's been clear.
Here comes the sun
Here comes the sun and I say
It's alright.






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