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足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

ハンマースホイ「ピアノを弾く妻イーダのいる室内」

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モノトーンを基調とした、静謐な空間。
開け放たれた扉の向こうには、ピアノを弾く女性の後ろ姿。
ヴィルヘルム・ハンマースホイ「ピアノを弾く妻イーダのいる室内」。
国内のハンマースホイ作品は、国立西洋美術館所蔵のこの1枚のみなのだとか。
嗚呼、この後ろ姿……。


ハンマースホイ_ピアノを弾く妻イーダのいる室内
Interior with Ida Playing the Piano(1910)
Vilhelm Hammershøi




数年前に開かれた、国立西洋美術館のハンマースホイ展ですが、
当時は「ハンマースホイ? なんじゃらほい」くらいの感じで
歯牙にもかけなかったアホな自分……。
結局、今までにお目にかかれたのは本作と
オルセー美術館展で来日した「休息」のみ。
こちらは「ピアノを弾く妻イーダのいる室内」を、
もっとズームインしたような作品ですね。


ハンマースホイは、妻イーダの背中を多く描いた画家。
背中といえば、前にも紹介したフリードリヒが思い浮かびますが
フリードリヒが壮大な自然に対峙する背中だったのに対し、
ハンマースホイはあくまでも家庭のなかの、静かな一幕。
室内風景画が主であり、独特の空気感、透明感は
フェルメールに通じるものがあります。
というかハンマースホイ展が開かれてたとき、
同じタイミングでフェルメール展もやってたんですよね。
フェルメールは見に行ったんですが。。。
はしごすればよかったよ。ちきしょー。
西洋美術館で当時のカタログ置いてないか探したけど、
さすがに売ってはいませんでした。。。
時間があるときに、神保町の古本屋巡りしてみよう。


ちなみに、国立西洋美術館では現在、
ナビ派がずらっと並んで
僕の大好きなモーリス・ドニの作品が3枚続いたあとに、
ハンマースホイの「ピアノを弾く妻イーダのいる室内」が展示されてます。
前回行ったときはレンブラント展を見る時間がなくて、
仕方なく常設展だけササッとまわったんですが充分満足♪




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Vilhelm Hammershoi 1864-1916: Danish Painter of Solitude and Light (Guggenheim Museum Publications)Vilhelm Hammershoi 1864-1916: Danish Painter of Solitude and Light (Guggenheim Museum Publications)
(1998/09)
Vilhelm Hammershoi、Robert Rosenblum 他

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