フェルメール「少女」
前回に続き、フェルメール。
1667年頃の作品、「少女」です。
黄色いターバン、耳飾り、そして振り向き様のポーズ。
「真珠の耳飾りの少女」とよく似た構図ですね。
ただ、こちらは一見して幸せそうな笑顔。
息を呑むような美しさをたたえる「真珠の耳飾りの少女」に対し、
「少女」は思わずこちらも微笑ましい気持ちになれる
なんとも優しい表情です。
Portrait of a Young Woman(1665-67)
Johannes Vermeer
美人とは言いがたいけど、愛嬌のある顔立ち。
現実的といったらあれですが、画家の情愛を感じさせる暖かい作品です。
※モデルがいたかどうかは不明なので
「情愛」という言葉は不適当かもしれませんが・・・。
ちなみに「真珠の耳飾りの少女」と「少女」は、
画集などでよく比較される作品にもかかわらず
正式に並べて公開されたことは一度もないとか。
「真珠の耳飾りの少女」はオランダのマウリッツハイス美術館、
「少女」はニューヨークのメトロポリタン美術館に収蔵されており、
ただ一度、メトロポリタン美術館で開かれたマウリッツハイス展で
関係者限定で、並べて展示されたそうです。
フェルメールファンとしては、なんともうらやましい話ですね。
ぽちっとお願いします!
![]() | フェルメール (ニューベーシック) (タッシェン・ニュー・ベーシック・アート・シリーズ) (2000/07/01) ノルベルト・シュナイダー 商品詳細を見る |
- 関連記事