マティス「黄色のドレスとチェックのドレスの娘」
安定したピラミッド型の構図を二分する、
鮮烈な赤と黄色!!
これぞマティスの色彩ですね。
Deux jeunes filles, robe jaune, robe écossaise(1941)
Henri Matisse
アンリ・マティス「黄色のドレスとチェックのドレスの娘」。
左側の女性はソファおよび床の色と呼応する、黄色のドレス。
右側の女性は壁紙の色と呼応する、赤いチェックのドレス。
2つの原色の絶妙な配置に、思わず目を奪われます。
色彩の境界線をたどってみたり、
髪の毛や壁にかけられた肖像画のアクセントを楽しんだり。
フランスの哲学者ロラン・バルトは
「色彩とは何だろうか。悦楽である」と言ったそうですが、
確かにマティスの色彩は悦楽そのものです。
マティスはギュスターヴ・モローのもとで
ジョルジュ・ルオーと共に学び、
学校を出てからもルオーと書簡を交わし合うなど
2人の友情は晩年まで続いたそうです。
吸い込まれるような静かな色彩のルオーと、
弾けるような鮮やかな色彩のマティス。
対照的だからこそ、2人は惹かれ合ったのかもしれないですね。
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