足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

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ゴッホ「薔薇」

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次々にツボミがふくらみ、
はじけるように花が咲く。
フィンセント・ファン・ゴッホ薔薇」。
命が生まれる瞬間を切り取ったような、歓喜の一枚。


ゴッホ「薔薇」
Roses(1890)
Vincent van Gogh




ゴッホがこの作品を描いたのは、1890年の初夏。
前年にゴーギャンとの諍いから耳切り事件を起こし、精神病院へ。
病状が快方に向かい、退院前の最後の数週間のうちに描いたのがこの「薔薇」です。
回復を実感したゴッホの喜びが、痛々しいほどに伝わってきます。
同時期に描かれたバラの作品がメトロポリタン美術館にもありますが、
個人的にはワシントン・ナショナル・ギャラリーのほうに軍配を上げます。
安定感が違いますからね。
結末を知っていても、
やっぱり平穏であってほしいと願ってしまう。


ゴッホ「薔薇」2
A Vase of Roses(1890)
Vincent van Gogh





まるで気が狂ったように働いた。
大きな束になった花々、紫色のアイリス、
大きな薔薇の花束、風景。




ゴッホは弟テオにあてた書簡に、このように記しています。
残り少ない人生を予感していたのか、
それとも働きすぎたからこそ、再び平静を欠いてしまったのか。
彼の精神は再び揺らぎ、数ヶ月後にはみずから命を絶ちます。


「紫色のアイリス」というと、昨年のゴッホ展の「アイリス」を思い出します。
こちらも同年、ほぼ同じ時期に描かれた作品。
こういう風に作品同士がつながっていくのも、美術鑑賞の醍醐味ですね。
そのたびに、画家に対する興味と知識も深まっていくわけで。
そのたびに、画家の輪郭がくっきりと浮かび上がっていくわけで。
こうしてゴッホは、今もなお生き続けているんだなぁ。


アイリス
Irises(1890)
Vincent van Gogh





さて、国立新美術館で開催されている
「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展」の感想ですが、
いったんこのへんで終了にしたいと思います。
あんまりネタばらしするのもあれですし(もう遅い?)
他の作品も素晴らしい逸品ぞろいですから、
ぜひ会場へ足を運ぶことをオススメします♪




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