発見! ダ・ヴィンチの真作「世の救い主」
長く行方不明になっていた、
レオナルド・ダ・ヴィンチの作品が見つかったそうです。
タイトルは「世の救い主」。
描かれているのは救世主イエス・キリストです。
Salvator Mundi
Leonardo da Vinci
17世紀イギリス国王のチャールズ1世、2世が所有したあと行方不明になり、
メトロポリタン美術館での鑑定の結果、このたび真作と確定したとのこと。
新聞社とかのニュースで取り上げられてないんでマユツバものかと思ったけど、
海外ではタイムなんかで紹介されてたんで信用してもいいかなと。
英語苦手なんで詳細まで読み込めませんでしたが(笑)
左手の球体は、世界におけるキリスト教の支配権をあらわす宝珠。
元々は世界や宇宙をあらわすものだったそうで、
やがて上部に十字架が付けられ、宗教的な意味を帯びていきます。
「世の救い主」では十字架は見当たらないけど、
もともと描きこまなかったのでしょうか。
ちなみに地球球体説が唱えられたのは1474年、
ダ・ヴィンチが20代前半のとき。
紀元前から地球が球体であるという考えはあったようで、
わりと広く知られていた説だったみたいです。
科学にも通じていたダ・ヴィンチですから、
地球を意味する球体として描いたのかもしれないですね。
それにしてもこの怪しげな瞳と右手のしぐさ、
ダ・ヴィンチの「洗礼者聖ヨハネ」を連想します。
そういえば、デューラーの「自画像」にも似ているような。
こちらも自身をキリストと重ね合わせた作品だっけ。
San Giovanni Battista
Leonardo da Vinci
Self-Portrait(1500)
Albrecht Durer
ついでにこちらは、パリのガネイ氏所有の「世の救い主」。
こちらもダ・ヴィンチ作とされているようです。
構図はそっくりだけど、表情がだいぶ違いますね。
闘莉王に似てるような……。
Salvator Mundi
Leonardo da Vinci
ぽちっとお願いします♪
- 関連記事
-
- レオナルド・ダ・ヴィンチ「ほつれ髪の女」
- 発見! ダ・ヴィンチの真作「世の救い主」
- ダ・ヴィンチ「アンギアリの戦い」(追記あり)