ブグロー「編み物をする少女」
暗がりでこちらを見つめる少女。
手には編み針、何を作っているんでしょうか。
ウィリアム=アドルフ・ブグロー「編み物をする少女」。
う~む、すばらしい。ブグロー展やってほしい。
Knitting Girl(1874)
William Adolphe Bouguereau
ブグローは神話を主題とした裸婦像を得意とした
フランス・アカデミズムの画家ですが、
一方で現実の人々を農民風に描いた風俗画も手掛けていました。
「編み物をする少女」に関しても、
同様のタイトルの作品がいろいろあるみたいです。
ブグローのアトリエは、
モデルを務める子どもたちでにぎわっていたそうです。
彼自身も5人の子どもの父親だったわけですが……
そのうち4人に先立たれてしまったのだとか。
彼が描く天使や子どもの愛くるしい表情の裏には、
天に召された愛児たちへの思いが込められているのかもしれません。
今回ご紹介した「編み物をする少女」は、松岡美術館で開催中の
「西洋絵画の中の人びと」で展示されています。
隣には、エヴァレット・ミレイの「聖テレジアの少女時代」が。
あれ、ミレイとブグローそれぞれが描く少女を並べて展示って……
国立西洋美術館の常設展示を連想させます。
なるほどなるほど。
双方の美術館のブグローとミレイを見比べてみるのも面白いかもですね。
松岡美術館の展示は9月25日まで。
ルノワールの「リュシアン・ドーデの肖像」をはじめ、
シャガール、ルオー、モディリアーニ、ピカソなど
名だたる画家の作品がずらり。
興味のある方は、ぜひ足を運んでみてください。
■参考:国立西洋美術館のブグローとミレイの作品
ブグロー「少女」
ミレイ「あひるの子」
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