足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

フェルメール「手紙を書く女と召使い」

0   0


黄色の「手紙を書く女」、
青の「手紙を読む青衣の女」ときたら、当然次は赤ですね。
フェルメール手紙を書く女と召使い」。
京都市美術館の『フェルメールとラブレター展』で、
一番印象に残ったのがこの作品でした。


フェルメール「手紙を書く女と召使い」
A Lady Writing a Letter with her Maid(c.1670)
Johannes Vermeer




左上の窓と対角線上におかれた、深紅のテーブルクロス。
そのうえで、一心に手紙を書く女主人。
召使いは微かな笑みを浮かべて、窓の外に視線を向けています。
女主人と召使いがそれぞれ何を思っているのか、
そんなことに思いを馳せながら見ていると
テーブルの手前にくしゃっと無造作に手紙が捨てられていることに気づきます。
手紙の横には、赤い封印も。
とすると、捨てられているのは読み終えた手紙? その内容は??


フェルメールの作品にしてはずいぶん饒舌なんですよね。
居住まいを正して静寂に浸りたくなる他の作品に比べて、
手紙を書く女と召使い」は、ついあれこれ詮索してしまいたくなる。
フェルメール作品の鑑賞法としてはちょっと邪道かもしれないけど、
これはこれで作品の世界観に身を置くことができていいんじゃないかと思います。


そもそも召使いが窓の外を見ていることを考えると、
答えはこの絵の中(部屋の中)にはないということなのかも。
フェルメールのいたずら心が、この作品に隠れているような気がしてきました。


というわけで、3回にわけて
『フェルメールとラブレター展』をご紹介してみました。
フェルメールの3点だけでなく、
演劇の一幕を切り取ったようなヤン・ステーンの作品や
レンブラントゆかりの画家達の陰影表現、
抒情あふれるピーテル・デ・ホーホの「女に手紙を読む男」など
見所をあげたらきりがありません。
このへんは、冬にBunkamuraに巡回したときにでも
あらためてご紹介したいと思います。



■『フェルメールとラブレター展』の関連記事
フェルメール「手紙を書く女」
フェルメール「手紙を読む青衣の女」



ぽちっとお願いします♪
人気ブログランキングへ  Twitterボタン


恋するフェルメール 37作品への旅 (講談社文庫)恋するフェルメール 37作品への旅 (講談社文庫)
(2010/09/15)
有吉 玉青

商品詳細を見る


関連記事

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する

Trackbacks

trackbackURL:http://suesue201.blog64.fc2.com/tb.php/366-9b5959c0
該当の記事は見つかりませんでした。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。