竹内栖鳳「鴨雛」
夢中でエサをついばんでいたり、
おなかを丸出しにしてひなたぼっこをしていたり。
竹内栖鳳「鴨雛」。
なんとも愛らしい一枚です。
Baby Ducks(c.1937)
Takeuchi Seiho
きれいでも美しいでもなく、ただただ可愛いらしい。
おなかをツンツンしたくなりますねぇ。
ほっこり……。
このとき、竹内栖鳳は73歳。
愛らしい命の輝きに、目を細めていたのでしょうか。
栖鳳は写生を重んじた画家で、
こんな言葉を残しています。
日本画は省筆を尚ぶが、
充分に写生をして置かずに描くと、
どうしても筆数が多くなる。
写生さへ充分にしてあれば、
いるものといらぬものとの見分けがつくので、
安心して不要な無駄を棄てることができる。
日本画に限らず、この考え方はどんな分野でも共通すると思います。
文章も同じで、これでもかってくらい調べて調べて書いて書いて、
そこから無駄を棄てる作業が大切。
忙しいさなかだと、それもなかなか難しいけれど。
さて、山種美術館の「にほんが動物園」では、
「鴨雛」をはじめ竹内栖鳳の作品が計6点展示されています(後期は5点)。
そのほか速水御舟、小林古径、奥村土牛、横山大観などなど
名だたる日本画家の作品がずらり。
会期は9月11日まで、前期は8月21日までです。
前期のみの展示は竹内栖鳳「班猫」と速水御舟「昆虫二題」。
後期のみの展示は小林古径「猫」、小茂田青樹「無花果」、そして速水御舟「炎舞」。
これは後期も行かなくちゃ♪
ぽちっとお願いします♪
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