山口蓬春「芍薬」
やえに咲き
ほこらかに咲き
まつすぐに咲く
かおりて白き
芍薬のきみ
The Peonies(1957)
Yamaguchi Hoshun
山口蓬春「芍薬」。
白い芍薬は、ぼくが好きになった花です。
花の王・牡丹と入れ替わるように咲くそうで、
見た目もよく似ておりその美しさから、
顔佳草(かおよぐさ)とも呼ばれるのだとか。
わが君は花のごとくに
しとやかに清くうつくし。
わが君をうち見まもれば
なにゆえか愁いは湧きて、
君つねに清くめぐしく
神きみを護りたまえと
手を君の頭に置きて
祈りたき思い湧き出ず。
(ハインリヒ・ハイネ「君は花のごとく」)
今日も明日もがんばろう。
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