山下清「長岡の花火」
8月が終わり、今日から新しい季節が始まります。
行く夏を惜しみながら、暑さを胸に引きずりながら、
それでもぼくらは、がむしゃらに進むしかない。
Fireworks of Nagaoka(1950)
Yamashita Kiyoshi
奇跡のような恋でした。
真夏の打ち上げ花火のように、
一瞬で夜空を満たし、激しい余韻を残して散っていきました。
はじめから
終わることがわかっていたから燃えあがったのか
思いは続くと信じていたからこそ
終わらせることができたのか
いずれにせよ
この花火の残像が消えてしまうとはとても思えず
目の眩むようなこの光は
たとえまぶたを閉じたとしても
いつまでも夜空に残るのだと思います。
言葉をささやきあうことが
うれしくて
くるしくて
ぼくはただ消えてしまいたかった。
泣きながら始まった恋なんだ。
何を言っても強がりになってしまうから
せめて最後は
すなおでありたい。
ぼくはただ
あなたに会いに
夜空をかけて行きたかった。
今日も明日もがんばろう。
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