足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

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磯江毅「深い眠り」

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浮かんでいるのか沈んでいるのか、
どちらともつかぬ無重力のような空間。
右上にはかすかに、月のような円形が見て取れます。
重力はおろか、温度や湿度や、匂いや音や時間までも排除した
深い静寂と孤高の世界。
マドリード・リアリズムの異才、磯江毅の「深い眠り」という作品です。


磯江毅「深い眠り」
Deep Slumber(1994-95)
Isoe Tsuyoshi




今日は練馬区立美術館の「磯江毅=グスタボ・イソエ」を見てきました。
行かなきゃ行かなきゃ、と思いつつ、気が付けば最終日。
あわてて駆け込んだ次第ですが、やっぱり行ってよかったです。
「見る」ということを突き詰めた、写実の極み。
この人はどんな目で、何を見ていたんだろうと
そんなことを思いながら作品を鑑賞しました。


磯江毅「新聞紙の上の裸婦」


こちらは「深い眠り」の前年に描かれた「新聞紙の上の裸婦」。
スペインで話題を集めた作品ですが、
磯江は出来栄えに満足せず、
次に取りかかったのが「深い眠り」だったのだとか。



磯江毅「鰯」


絶作「鰯」。
時間というものを超越した、
写実なのに精神的、観念的な作品。
「物は見ようとしたときに、はじめて見えてくるのです」
物事の細部や深奥までを見通そうとすれば、
おのずと「見る」以外の感覚は削ぎ落とされていくのかもしれません。


といった感じで、印象に残ったのはモノクロの作品ばかりでした。
ここまで来ると、もう色彩さえも必要ないのかな、と思ったり。
作品を見終えたあとは、秋の夕暮れどきの澄んだ空気が気持ちよくて
練馬駅まで20分くらい歩いてみました。
この季節のこの時間帯って、すごく懐かしい匂いがします。
子どものころに公園で遊んでいて
ふと気が付いたら陽が暮れていて、
あわてて家路をたどった、あのときの匂い。


さて、話は変わりまして。
本日、ようやくヘンリー・ジェイムズの「ある婦人の肖像」を読み終えました。
全3巻、長いけどおもしろかった!
おなじみの画家の名前もたくさん出てくるので、
次回からしばらく、読後の感想と合わせて
「ある婦人の肖像」に関連する絵画作品をご紹介しようと思います♪




今日も明日もがんばろう。
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