足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

グリムショー「The Old Hall Under Moonlight」

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月を背に
夜半のこみちをいざよひぬ
欠けたるものを思ひながらに


グリムショー「The Old Hall under Moonlight」
The Old Hall under Moonlight(1882)
John Atkinson Grimshaw




今夜は十六夜の月でした。
進もうとしてためらうことを「いざよう」と言い、
満月よりも1日遅れて、ためらうようにのぼることから
「いざよいの月」と呼ぶのだとか。
また、望月(満月)を過ぎてのぼることから
「既望(きぼう)」という異称もあるそうです。
満ちたりた後に何かを失い、
進もうにもなかなか進めない。
まぁ、そんな夜もありますよね。


会社からの帰り道に夜空を見あげてみたら、
きれいな月に寄り添うように、星がひとつ輝いていました。
ちなみに昨日の満月は、
1年のうちでもっとも小さい(地球から遠い)満月でした。
こんなふうに月や星に思いをはせるようになったのも、
この夏からのような気がします。



最後に、月とはぜんぜん関係ありませんが
万葉集より狭野茅上娘子と中臣宅守が交わした歌をいくつか。
道ならぬ恋に落ち、ひきさかれてしまった2人の物語。
今も昔も、人を思う気持ちは変わらないのだなぁと。


思ふ故に 逢ふものならば しましくも 妹が目離れて 吾居らめやも

遠くあれば 一日一夜も 思はずて あるらむものと 思ほしめすな

逢はむ日を その日と知らず 常闇に いづれの日まで 吾恋ひ居らむ

命あらば 逢ふこともあらむ わが故に はだな思ひそ 命だに経ば

あらたまの 年の緒長く 逢はざれど 異しき心を 吾が思はなくに




詳しくは以下のサイトをご覧くださいませ。
何度読んでも、胸に迫るものがあります。

狭野茅上娘子と中臣宅守(その1)
狭野茅上娘子と中臣宅守(その2)
狭野茅上娘子と中臣宅守(その3)







今日も明日もがんばろう。
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