足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

ジョージ・イネス「月明かり、ターポン・スプリングス」

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しずむ夕日をはかなむように、
月明かりを背にたたずむ女性。
ジョージ・イネス「月明かり、ターポン・スプリングス」。
いとしめやかに、ひめやかに
夜はころもを脱ぎ捨てて、
深い情けが満ちていきます。


ジョージ・イネス「月明かり、ターポン・スプリングス」
Moonlight, Tarpon Springs(1892)
George Inness




よく見ると、画面左には焚き火にあたる人影。
これもまた、日没によって失われた火を連想させます。
落日に心をとらわれて、月明かりに気づかない2人。
焚き火はいつしか消えるでしょうし、
女性の前には、いつしか長い影がのびるのでしょう。
それはなんだか寂しいことだけど、
ふたたび太陽がのぼることを思えば。
そのためにこそ月が輝くのだと思えば、
すこしだけ、やさしい気持ちになれます。


国立新美術館の「モダン・アート, アメリカン」では、
こういったさびしい作品が多いように感じられました。
自然のなかでこそ際立つ孤独や無力感、
都会だからこそ際立つさびしさや愁い。
いろいろと考えさせられる展覧会です。




今日も明日もがんばろう。
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