足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

円山応挙「老梅図」と津村節子「紅梅」

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老いてなお美しく咲くのは、
おのれが散るときを知っているからでしょうか。
円山応挙「老梅図」。
東本願寺所蔵のこの作品を、装丁に使用した作品が
津村節子の「紅梅」です。


津村節子「紅梅」



癌で亡くなった作家・吉村昭との最期の日々を綴った作品で、
感情をおさえた文章が、かえって悲しく感じられました。
津村節子もまた著名な小説家であり、
だからこそ、こういう書き方しかできなかったのでしょうか。
「物を書く女は最低の女房だと言われている。
そんな女を女房にして気を遣っている夫の不幸を思わずにはいられない」
というくだりが、もう切なくて切なくて。
それでも冷静に事実を書き留めようする、
これが作家の業なのでしょう。


夫である吉村昭の死もまた、壮絶です。
「もう、死ぬ」と言い残し……。
闘病生活の果てにみずから死を選ぶ、
それについて何かを言う資格なんてぼくにはないけれど。
残された妻が悔いを背負ってしまったのが、何だかやりきれない。
愛し合った2人であれば、形はどうあれ
やはり感謝しながら別れてほしいと思うのです。
最期に残ったのが後悔だとしたら、
それはとても悲しいことです。やりきれないよ。


作品について書きたいことはたくさんあるんだけど、
今日はどうも無理っぽいです。
このへんで失礼します。。。



今日も明日もがんばろう。
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紅梅紅梅
(2011/07/26)
津村 節子

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