フォード・マドックス・ブラウン「労働」
昨年から続けていた書籍の仕事、
ようやく一段落つきました。
まだ完全に終わったわけではないけど、
来週から少し落ち着きそうな気配です。
あ~疲れた!! がんばった!! いっぱい書いた!!
Work(1852-63)
Ford Madox Brown
ということで、今回ご紹介するのは
フォード・マドックス・ブラウンの「労働」。
この1枚に19世紀半ばのイギリスの、
あらゆる階級が描かれているんだとか。
まず目に飛び込んでくるのが、画面中央で体を動かす労働者階級の人々。
その周りを囲むように、貴族階級の人々が談笑しています。
どういう意図で書かれたのかは分からないけど、
個人的には労働讃歌の1枚なんだろうなぁ、と。
しっかり青空が見えているし、悲観的な表情は見られないし。
あぁ、でも、一番左の花売り(?)だけは気になるな。裸足ですもんね。
ブラウンは19世紀イギリスの画家で、
ラファエル前派の文脈で語られることが多いようです。
正式にはグループの一員ではないけど、ロセッティと仲がよかったみたい。
ちなみにぼく、一時期肉体労働をやってたことがあります。
西村賢太の「苦役列車」みたいなイメージの仕事。
短期間で学費を稼がないといけなくなって
そっちの世界に飛び込んでみたわけですが、
職場で聞こえてくる会話は
ギャンブル・酒・風俗の3つだけ、みたいな(笑)
破滅型の人たちがたくさんいましたが、
なぜか気に入られて親切にしていただきました。
皆に嫌われてる偏屈爺ちゃん(異常に口汚い)にものすごく好かれて、
飲みに連れてってもらったこともあったな。
なつかしい思い出でございます。
話は変わって、いよいよ明日は引っ越しです。
さらば足立区、こんにちわ荒川区。
ぎりぎりになって諸手続きしたもので、
ネットがつながるのは1週間後とのこと。
しばらくは不便な生活になりそうです。
自業自得か~。
今日も明日もがんばろう。
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