クリムト「接吻」
こないだサントリーホールに行ったとき、
アークヒルズのカラヤン広場に
クリムトの「接吻」の、巨大なモザイク画が掲出されてました。
そのときは夜だったから気づかなかったんですが、
生誕150周年のクリムト・イヤーを記念して、
日本全国から募集した「キスの写真」をピースにして
縦横4.5mのモザイク画として再現したのだそうで。
すごいことしますねぇ。
特設サイトはこちらです。
The Kiss(1907-08)
Gustav Klimt
グスタフ・クリムトの黄金の時代を象徴する作品「接吻」。
画家自身は、この一枚を「恋人たち」と名付けたそうです。
女性の恍惚とした表情もさることながら、
しなやかな指先がなんとも官能的。
幸福の絶頂で脱力してしまったような、そんな印象です。
と思いきや、2人がひざまずいているのは切り立った断崖なのでしょうか。
女性の足先は奈落に落ちてしまわぬように、
崖の際をしっかりととらえているように見えます。
足には金のつる草が鎖のように絡みつき、
一歩も動けない、危うい恋路をあらわしているかのよう。
激しすぎる恋は、破滅と隣り合わせということなのかな。
それでもこんなふうに身を寄せ合えたら、
それはとても幸せなことだと思うけれど。
たとえその先に滅びが待っていたとしても。
今日も明日もがんばろう。
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