勝川春章「雪月花図」
勝川春章「雪月花図」。
日本が誇る、才媛三名の共演です。
一見、江戸当時の女性たちですが
左から清少納言、紫式部、小野小町に見立てて、
それぞれ雪、月、花を絡めて描いたのだとか。
Three Beauties Representing Snow, the Moon and Cherry Blossoms
Katsukawa Shunsho
左の清少納言は「香炉峰の雪は簾をかかげて見る」ですね。
ある日、宮中で「香炉峰の雪いかならん」と問いかけられた清少納言。
当時の知識人なら歌を詠んで答えるところですが、
彼女は無言で立ち上がり、御簾を高く上げて庭に積もった雪を見せます。
白居易の「香爐峰雪撥簾看」という漢詩にちなんで、
知性と行動で答えを示したというエピソードです。
ちなみに「峰に雪」なら、紫式部は「源氏物語(浮舟)」でこんな歌を。
峰の雪みぎはの氷踏み分けて 君にぞまどふ道はまどはず
昨日は待ちに待った初雪で
日中はテンション高めだったんだけど、どうにもこうにも(笑)
途中から雨になっちゃったから、気分が沈んだのかな。
いっそ積もって、真っ白に染め上げてくれればよかったのに。
深潭にちららちららと白雪のけはひつめたく沈む人かも
(北原白秋)
今日も明日もがんばろう。
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