足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

ルドン「薔薇色の岩」

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オディロン・ルドン「薔薇色の岩」。
これもまた、ルドン展で知った意外な一面でした。


ルドン「薔薇色の岩」
Le Rocher Rose(1880)
Odilon Redon




グロテスクな版画作品を手掛けた黒の時代に、
ルドンはこういった小さな風景画を油彩で制作しており、
「作者のためのエチュード」と呼んで大切に手元に置いていたそうです。
海辺に放り出されたような薔薇色の岩。
孤独な背中を見ているようで、なんだか切ない気持ちになります。
こういう風景を描くことで、何かのバランスをとっていたのかな。
叙情ただよう、静かな小品だと思います。


私の源泉が何であったか、私はいうことができない。
私は自然をその形のままに愛した。
もっとも小さな草一本、慎ましい花、樹、
土地と岩から山々の頂の偉容に至るまで。
全部をまとめてというよりは、
すべてのものをそれ自体の性格のままに、私は愛した。
私は孤独から引き出される神秘にも深く戦慄する。
               (ルドン「私自身に」より)





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2 Comments

びるね says..."Peyre rosenc"
ルドンほど「岩」を描いた画家はいないと思います。
岩肌の色彩は既に「花」を予告させるような。

気に入っているので、ひび割れを除去してみたらどうなるだろう、と思って加工してみたのがこの画像です。
2012.01.27 20:16 | URL | #kN.9kC.k [edit]
スエスエ201 says..."Re: Peyre rosenc"
> びるねさん

ルドンは花のイメージが強くて、岩に注目したことは今までなかったです。
花開く前のかたいつぼみのような、そんなイメージでしょうか。
またひとつ、ルドンの不思議に触れた気持ちです。
2012.01.29 01:13 | URL | #- [edit]

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