足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

ウジェーヌ・グラッセ「3人の娘と3匹の狼」

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この世のものとも思われぬ巨大な、まっ黒な猛犬なのである。
しかもそのがっとあけた口からは火をはき、
双眼はらんらんと輝き、
あごから首の下にかけてぼうっと焔をふいているのである。
凶悪とも残忍ともたとえようのない
こんな妖魔がまたとあるだろうか?
     (コナン・ドイル「バスカヴィル家の犬」より)


ウジェーヌ・グラッセ「3人の娘と3匹の狼」
Three Women and Three Wolves(1892)
Eugène Grasset




薄衣をまとって宙に浮かぶ3人の女性。
一人は恐怖に目を見開き、
一人はうつろに前を向き、
一人は怒りに顔をゆがめて……。
その下では黒いオオカミが、
幹の向こうから顔をのぞかせています。
ウジェーヌ・グラッセ「3人の娘と3匹の狼」。
夢でうなされそうな作品です。


冒頭でも引用した
コナン・ドイルの「バスカヴィル家の犬」を読んで、
この作品を連想しまして。
犬と狼の違いはあれど、まがまがしさは同じです。


「バスカヴィル家の犬」は
シャーロック・ホームズのシリーズでも
特に人気の高い作品らしく、
日本シャーロック・ホームズ・クラブの人気投票でも
堂々の第1位に輝いています。
イギリス南西部の名家、バスカヴィル家に代々伝わる魔犬の伝説。
当主の突然死という形で現代によみがえった魔犬の祟りを、
ホームズが解き明かすという物語です。


ぼくは読書好きを自称してますが、
実は推理小説系はあまり読んでいなくて
ホームズ作品も今回が初めてだったりします。
最初はワトソンに対するホームズの態度が鼻持ちならなくて
あまり好きになれそうもなかったんだけど、
だんだん物語のスピード感に巻き込まれていって
そんななかでも情景描写は意外なほど丁寧で、
なるほど納得のおもしろさでした。
せっかくだから来月から公開の映画も見に行ってみようかな。




今日も明日もがんばろう。
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