ミュシャ「スラヴ叙事詩展」
日本国内でミュシャの作品を見るなら……
大阪の堺市立文化館アルフォンス・ミュシャ館ですね。
ミュシャの作品だけで500点近くを所蔵しており、
初期から晩年までカバーしてる素敵な美術館。
日曜にはじめて行ってきたんですが、
このときはチェコ時代、晩年の作品を展示していました。
Exhibition of the Slav Epic(1928)
Alphonse Mucha
パリから祖国チェコに戻り、ミュシャが手がけたのが
18年がかりの大作「スラヴ叙事詩」。
その完成を記念して、1928年に開かれた展覧会のためのポスターが
こちらの「スラヴ叙事詩展」です。
民族衣装をまといハープを奏でる少女の後ろには、
3つの顔で過去・現在・未来をあらわすスラヴの神の姿。
フランス時代の流麗な作品とは打って変わって
こうしたスラヴの神話や文化が色濃くただよっており、
どことなく影や恐れや、すごみを感じさせます。
今回の企画展「ミュシャと祖国チェコ」でも、
この作品がチラシの表面に使われていました。
この他にもチェコ時代の象徴主義的な作品が並んでいたんですが、
印象的だったのは136×438cmの大作「ハーモニー」。
言葉では言い表せないくらいに圧倒されました、ほんとに。
できればいつかチェコに行って「スラヴ叙事詩」を見たいけど、
まずはこれで、いったん満足かな。
堺市立文化館のアルフォンス・ミュシャ館は
ちょっとスペースが小さいため
展示されていたのは80点程度でした。
ただし、同じ建物に与謝野晶子文芸館が入っていまして、
2つセットでたった500円で見て回れるのです♪
アートも文学も好きな方はぜひぜひ。
今日も明日もがんばろう。
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