コロー「羊飼いの星」
湖のほとり、遠ざかる羊たちの群れ。
右手をかざして、夜空を見上げる人。
親指と人差し指のあいだから、
星をのぞいているのでしょうか。
カミーユ・コロー「羊飼いの星」。
抒情あふれる、美しい一枚です。
The Evening Star(1864)
Camille Corot
今夜はこんなふうに、
西の空を見上げた人がたくさんいたのでしょうね。
金星と三日月と木星が縦につらなる、
奇跡のような一夜。
会社からだと首都高のあかりが邪魔して見づらかったので、
急いで家に帰ってマンションの階段の踊り場から眺めていました。
くしゃみを連発しながら(笑)
そういえば、前に流星群を見たときも
高熱をおしてさまよい歩いたんだっけ。
願い事をかなえたくて。
同じ空を見ていてくれたらと思いながら。
相変わらず馬鹿だな、ぼくは。
麗しく、こんじきに照る星よ、
いと遠きかの人に言い告げよ、
われ今も、心病み面(おも)は蒼ざめ
渝(かわ)らざる思いに生くと。
(ハインリヒ・ハイネ「麗しく金色に照る」)
今日も明日もがんばろう。
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